では前回の続き、革セミナーの後に見学したカリモク工場についてレポートさせていただきます。
まず初めに資材工場へ行きました。
木材は1週間ほど乾燥室に入れてから窯に入れて処理をしているとの事。それから、成形して、微調整を行うという流れでした。
ダイニングチェアの背もたれなど曲線にする部分は、木を薄くカットして何層にも重ねていました。ちなみにブナ材は曲げやすく、ナラ材は曲げにくいそうです。
そして、いよいよその木たちを機械で組み付けて様々な家具の形にしていきます
。機械で対応できない細かい箇所は人の手で行っているとの事で、実際に椅子の足の面取りなど作業者が行っているのを目の前で見ることが出来ました。
その次は塗装工場。
塗装は想像以上に、丁寧に、慎重に行われていました。塗装は下塗りの前に、3工程もあり、その3工程を6回繰り返してやっと塗装作業に取り掛かれるのです。驚きですよね?
これはその3工程が終わったKチェアの脚です。これから塗装工程へ向かいます。
工場の天井下に輸送用のレールが敷いてあり、家具の部品たちが次工程へ吊り下げられて運ばれていました。
そして塗装工程到着。下塗りを1回、上塗りは2回していました。
いずれも作業者が鮮やかな手さばきで行っていました。熟練した技は一種のショーのようで、一瞬できれいに色が付けられる様子を見るのが楽しすぎて、ここでずいぶん立ち止まってしまいました。
特に上塗りは塗装工程の中で最も重要とのことで、塗装工場の中でもスキルが1番高い方が担当しているそうです。
ちなみにここで不合格品となったものは、合格するまでやり直しをしているとの事です。それを聞いてホッとしたというか、木を無駄にしていないことが分かり安心しました。
下の写真はその塗装後に検品されている椅子たちです。検品後、最後の組み付け工程に運ばれて行きます。
すみません、焦らすつもりはないのですが、長くなったので組み付け工程については次回続きを書きます~。
みなさま良い週末を。