2016/11/02

宮崎椅子製作所への訪問

こんにちは。先週の定休日に徳島にある宮崎椅子製作所へ行ってきました。本社(オフィス)と工場が一体となっています。
宮崎椅子は鳴門市にありますが、前泊したホテルは徳島市(徳島駅近く)であったため、豊橋から徳島市までは途中休憩しながら車で6時間弱かかりました。
宮崎椅子へ訪問するのは4年ぶり、2回目です。前回も思いましたが、徳島は自然豊かで景色がきれいな素敵なところです。街中にいてもきれいな山々が見えて心が落ち着きます。徳島グルメも何を食べても美味しく、またすぐにでも行きたいくらいです。

そして宮崎椅子製作所。
宮崎椅子製作所  Miyazaki Chair Factory 
広い敷地内に工場、事務所、ショールームがあります。
工場は戦前からある建物で、戦時中は軍事施設として使われていたそうです。外観も内観も趣きがあり、一歩敷地内に入ると周りの畑とは一変した「宮崎椅子ワールド」になっています。

こちらはオフィスとショールームがある建物です。
宮崎椅子製作所 Miyazaki Chair Factory
ショールーム内。
宮崎椅子製作所 HANDY hozuki

ショールームで宮崎社長から宮崎椅子の歴史と現在当店で取り扱っているチェアとテーブルについて詳しく話を聞いてきました。
例えば、4110の背もたれの複雑なひねりは上部が広がって見えるように作られており、シンプルながら高度な技術を要すること。DC09は芸術作品のように長く使ってもらいたい、50~100年愛着を持って使ってもらえるチェアをというコンセプトで生まれものであること、など。
それぞれのチェアに誕生にまつわるストーリーと宮崎椅子ならではの細かな工夫やこだわりがあり、社長へ直接伺えたことは私たちの財産となりました。

そして、宮崎椅子の信念やポリシーも尋ねました。
宮崎椅子ではどこにもない、良い製品を作りたいというポリシーがあるそうです。他がやらない、やれないと思っている難しいことにチャレンジしたい、と。他がやっていないことを我々が成し得た時、すなわちそれは我々にしか作れないものになる。それがオリジナリティになるから、とおっしゃっていました。社長から発せられる「オリジナリティ」という言葉は重みがあり、今までたくさんのオリジナリティ溢れる椅子を作ってこられた特別の響きがありました。

安く簡単には作らない、そしてどこでも作れるような簡単な椅子は作りたくない。どうせやるなら難しいことをやりたい。そう笑顔で軽やかに話す社長。また、それは過去の話ではなく現在進行形です。 もしかすると今までもそんな風に「やるだけやってみる、ダメならその時に考える」と深刻になるのではなく、軽やかに挑戦されてきたのかなと思います。チャレンジというものは前向きな事だけれど苦労が伴うしんどい事だと思ってきました。今もそう思いますが、暗く重く捉えなくて良いのだと考えが変わりました。社長のように、宮崎椅子が歩んできたように、明るく身軽に挑む。目の覚める思いでした。

現在、宮崎椅子の工場スタッフは25名。工場を大きくせず、全員の顔が見える環境のまま生産を続けていくとのことです。売れているからとドーンと会社を大きくすると良いものが作れなくなる気がするから、と。私たちが工場見学をさせてもらっている時もスタッフの方たちは普通に社長へ色々と質問をされていました。なるほど風通しの良いアットホームな環境だからこそ、高品質の確かな椅子たちが生み出されるのだと大きく頷かされました。
ご存知のように宮崎椅子の商品は基本的に約2~4ヶ月ほど納期がかかります。が、社長の目が行き届いて高い品質を確保できているのは、この生産体制だからこそだとお伝えしたいです。待つ価値も待つ楽しみもあります。徳島県で作られている「どこにもない良い椅子」をぜひ当店でご覧ください。
宮崎椅子製作所 HANDY

【SEVEN STYLE | 宮崎椅子製作所 正規販売店】
TEL: 0532-54-1155
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