2012/03/27

木の勉強会

みなさまご無沙汰しておりました。暖かい日が続いたと思えば、風が強く寒い日が戻り、簡単に春の陽気にはならないのがもどかしいですね。でも昨日、梅が咲いているのを見て、春は本当にすぐそこまでやってきているのだと感じました。

一昨日、25日(日)に当店で開催した「木の勉強会」は無事終了いたしました。
何しろイベントを開催するのが当店で初めての試みでしたので、至らぬ点も多かったと思いますが、参加者の方々はおおむね満足していただけたようで、スタッフ全員ホッとしています。

勉強会の内容は前半と後半に2つのパートがあり、前半は森林インストラクターの善田さんに林業や木の大切さについてお話しいただき、後半は三重県のヴィンテージ家具ショップオーナーの金本さんより、北欧家具とカリモク家具の構造の違いなどについてお話いただきました。





お恥ずかしながら、私は林業については無知ですし、木の大切さについて今まで深く考えたことはありませんでした。ただ、今回この勉強会を開くにあたり、店長と木について話していた時に「木は製材されて家具になった後も生きている」と聞いて衝撃を覚えました。

家がきしむのも、木が生きている証拠だったんですね。
そんなの常識でしょと思われている方、すみません。
私は何に対しても知識不足ぎみなのですが、それが露呈しましたね。。

そして、その「木は生きている」という事を踏まえ、お2人の話を聞いて学んだこと&思ったこと。



森林と環境問題は切っても切り離せない関係にありますが、私たちが環境を守るためには壮大なことを行なう必要はなく、家具を長く使うことも十分エコ活動であること。ほんの少しでも環境へ意識を持ち続けていくことが大切であるということ。
そして、「環境問題」と堅苦しく考えるより、森林についてまずは知ること。
…などです。

少し話しがそれますが、私は大量生産→大量消費を悪いと思ったことはありません。ものが安価であるのはありがたいですから。
ただ、その後に大量廃棄という流れが時として存在することに気づかなかった自分が情けなくなりました。

大量生産している限り、大量廃棄は仕方がないと言えばそうですが、消費者が少しでも「廃棄」を減らそうと考えることだけでもエコ活動への第一歩になりますよね。

最後に。
善田さんが以前勤めていた岐阜県中津川市の「加子母」役所の話を聞いて、同じく中津川市の付知峡を思い出しました。
付知峡は子供の頃、毎年キャンプをしに行っていた思い出の場所。緑豊かなそれはそれは美しい所で、森林も渓谷も川の水もきれいなのです。

そうだ、もしあんな美しい森林がなくなっていくとしたらすごく悲しい…。直接結びつかなくても、私は出来る範囲でやれることをやっていこうと気づかされた勉強会でした。